台風へどう備えれば良い?台風対策のポイント
「台風がやってくる! 準備はどうする?」
沖縄の人に学んで台風対策をはじめよう!
こんにちは、広報担当のHです。
ちょっと涼しくなったと思ったら台風シーズン到来でしょうか?
台風9号に次いで特別警報級の台風10号が日本列島通過で、沖縄や九州地方では倒木や停電など多くの被害が相次いでしまいました。
避けられることができない恐ろしい自然災害に早く過ぎ去ってくれと祈るばかりです。
とはいえただ過ぎ去ってくれるのを待つだけではいけませんよね。
皆さん、台風対策はしていますか?
街頭インタビューによると8割の人が、「不十分であることを自覚」しながらも、本当に必要なものが何なのかわからないのでやっていない(やれない)そうです。
台風が突然上陸!なんていうときに困らないよう、準備をしておかないと思わぬ被害がなんてことになりかねません。
何事にも用心し、被害を最小限に防ぐことが大切ですよね。
そこで今回は、台風被害が多い沖縄の人たちに学んで台風がやってくるとわかった時、何をどうしたらいいのか、どんな対策をしたらいいのかをご紹介します。
あわせて、今後の台風への備えについて、あらためてまとめてみました。
1)沖縄の人に学ぼう!台風対策、まずは何をどうしたらいいの?
沖縄の人々は台風が接近とわかると事前準備に取り掛かるのがとっても早い!
これは娘の友達(横浜在住 社会人2年生)から聞いた話です。
ずっと関東で暮らしていた彼女は、沖縄勤務になったのですが、その沖縄でなかなか驚いたというのです。
沖縄の人たちは、まぁ私たちのイメージ通りというか、普段はのんびりと過ごしている人が多いそうです。
それが、台風が来るとわかった途端にテキパキと動き出し、「まだ早くないの?」と言えるような段階から、「えっ、そこまでするの? 大げさでしょ」と思えるほどにすごい勢いで準備をするのだそうです。
普段ののんびりした雰囲気との違いにびっくりしたという話だったのですが、これが頻繁に台風に襲われる沖縄では当たり前のことなんでしょう。
今回もすでに台風9号で被害を受けているので相次ぐ台風10号に対し、2~3日前には市内全域に避難準備の情報を流し、学校は休校、体育館などに避難所を設置、高齢者や目の不自由な人などには避難を始めるよう呼びかけたとニュースにありました。
- 避難所へ行く際には飲料水や食料、毛布などを各自で確保すること、
- 特に新型コロナウイルス感染防止のためのマスク、体温計などを準備すること、
- そして安全を確保できる場合は自宅で過ごすことも検討するように
と台風接近に備えて、準備を怠ることなく用心し、被害を最小限にできるよう早くから行動するようにと市民への呼びかけを続けていたようです。
大きな台風被害を受けたことのない若い世代のひとたち、横浜生まれ、横浜育ちの私の娘を見てもわかりますが、
「ニュースで騒いでいるけれど、うちの方はそうでもないでしょ。会社はお休みかなあ。」
くらいにしか思わずのんびりしていて、いざ関東直撃となってあたふたしてしまう、それは私もそうですが、ぎりぎりの段階まで何もしないなんてことが普通になってしまっているのではないでしょうか。
これからの台風シーズン、自分の住んでいる地域直撃なんていうもしもの時のためにも、台風がやってくるとわかった時、事前準備万全の沖縄の人に倣って何をどうしたらいいのかを学んでみたいと思います。
沖縄には雪が降らないので大雪の心配はなく、地震も関東に住んでいる私たちの地域に比べたら少ないと思われ、自然災害の中で唯一の被害を被ると言ったら「台風」なのではないでしょうか?
沖縄に直撃というニュースを見るたびにまたかと気の毒に思ってしまうほど毎年何回も上陸しているように思われます。
それも半端ないほどの大きなものが多く、車がひっくり返ったり、木が根元から倒れてしまったりする映像にいつも驚かされてしまいます。
台風に対して、沖縄の人たちは人の力でどうすることもできない自然が成すことなので、とできる限り被害がでないように願いながら通り過ぎてくれるのを待つしかないと思っているようです。
ただし、普段の生活のまま台風が通り過ぎるのを待っていては、いろいろと破壊されてしまい台風が去った後の日常生活に支障があるので、それぞれの家での「台風対策」は怠らないようです。
2)台風対策!沖縄の人はこれをやっている
台風接近の情報が入ると、沖縄では、まず、その準備のための情報収集…台風のコースや、いつ頃どこに上陸するのか、どのくらいの勢力なのかなどをすぐに確認するそうです。
そして、以下のような対策を即座に始めるといいます。
1.風で飛びそうなものの固定
2.隙間のケア
3.窓ガラスの養生
4.食料の買い出し
5.水の確保
6.停電対策
7.暇つぶしの準備
1.風で飛びそうなものの固定
家の周りにある風でとびそうなもの、エアコンの室外機や洗濯機など外にある場合はテープでとめたり紐で結んだりと固定します。
植木には添え木をし、植木鉢などは縛って動かないように…、縛れないものは物置などにしまいます。
物干し台なども同様に固定します。
2.隙間のケア
サッシの溝には新聞紙を丸めて詰めるそうです。
溝に水がたまり風圧で吹き上がってしまうので、窓にはすべて、そして玄関の隙間にも同様に詰めます。
すきまに溜まった水が噴水のようになってしまうのを防ぐためだそうです。
3.窓ガラスの養生
ガラス戸にものが飛んできて割れないように養生テープを貼ります。
(貼り方は×印に貼ると効果的だそうです。)
もしくは、木板を打ち付けたりします。
沖縄のガラスは分厚くとても丈夫に作られています。
にもかかわらず割れないように対策をとるということでもどれだけ勢いがすごいのかが想像できます。
ガラス戸には鉄格子のようなものをはめてあるところも多く、最初から台風対策を考えて作られている家が多いようです。
4.食料の買い出し
食料の買い出しをします。
台風で外に出られないと思われる日数を計算して、家族で必要な分の食糧を買い置きします。
海が大荒れになり船が出られなくなると物資も流通しなくなってしまいます。
日頃から常温でも保存できる非常食の確保も欠かせないようですね。
5.水の確保
断水になる可能性があるので、飲料水用のペットボトルを準備します。
お風呂などにもお水をためて万一に備えます。
6.停電対策
停電になる可能性があるので、懐中電灯やローソクなどの準備をします。
7.暇つぶしの準備
長期で家にこもる可能性があるので、家で長時間過ごしても退屈しないよう、暇つぶし用に、本やDVDなどを用意します。
個々の家庭だけではなく、施設関連でも、素早く対策をはじめるそうです。
建設現場などでは資材が飛ばされないよう固定し、建築中の建物などに張られているネットはたたんで固定します。
船舶関係は荒れた海に流されないよう、陸にあげられるものは上げて固定、上げられない船などはぶつからないよう距離をとり固定します。
農家の人々はビニールハウスなど破壊されないよう保護します。
沖縄のビニールハウスは驚くことに風速70mにも耐えられるよう頑丈に作られているそうです。
それは手際良く万全の準備をします。
そして暴風域に入ったら建物から出ないこと、自分の身は自分で守ることを徹底します。
何が飛んでくるかわかりません。自分が飛ばされる可能性もあります。
沖縄の人たちは台風の怖さをいやというほど経験しているので台風が通過している最中は決して外へ出たりはしないそうです。
本土よりもずっと大きな台風でも被害が少なく済んでいるのは、これらのことを市民全員が徹底しているからと思われます。
ここまでしても被害が出てしまうので本当に自然は怖いですね。
沖縄の人たちがされているこれらの対策は、私たちがどこに住んでいてもマネすることができることばかりです。
マネできるところはマネをして、日頃から自分たちができる対策を考え準備しておくことが大事と思われます。
一人暮らしをしても困らないよう娘にもきちんと教えておかないといけないなあとつくづく思いました。
3)自分の家の危険度を調べておこう!ハザードマップって?
それでは、ここからは台風対策として、一般的にこれだけはやっておいた方が良いかも…というポイントを解説しますね。
まず一番大切なことは、自分がいま住んでいる場所がどのくらい危険なのかを、前もって調べておくことです。
そのために、ハザードマップを確認しておきましょう。
ハザードマップとは、国土交通省や地方公共団体などが作っている自然災害(河川の氾濫、堤防の決壊などの水害、土砂崩れ、地震など)が発生した際に、危険と予測される場所や、避難経路、避難場所などを災害の種類別に地図にしたものです。
国土交通省が提供しているハザードマップには2種類あります。
1.重ねるハザードマップ
防災に役立つ災害リスク情報を地図上に重ねて表示できるものです。
2. わがまちハザードマップ
住んでいる地域の防災情報を検索できるものです。
どちらも国土交通省のハザードマップポータルサイトで調べることができます。
◆ 国土交通省のハザードマップポータルサイト~身の回りの災害リスクを調べる~ はこちら
自分の住んでいる場所が、ハザードマップではどのように指定されているのか?
安全なのか?
それとも危険と予測されているのか?
危険な場合、それはどんな災害(津波、高潮、火山、地震、土砂崩れ、洪水など)に弱いと言われているのか?
など事前に確認しておくことはとても大切です。
そして避難場所に行くまでの安全な避難経路はどの道なのか?
なども知っておく必要があります。
知らないで危険な場所に近づいてしまうことのないよう、事前に家族で話し合っておくことがいざというとき、命を守るための対策になりますね。
4)いざというときの避難場所を確認しておこう!
いざというときの避難場所には、2種類あります。
一時的に避難し、身を守るための「避難場所」と被害を受けてしまい、ある程度の期間、生活するための「避難所」の2種類です。
台風などの災害が発生した場合は、まずは「避難場所」へ避難します。
「避難場所」は日頃から、町内会や自治体などの防災訓練の際などに確認しておくことをお勧めします。
ただ、どこにそして誰に確認したらよいのかわからないことが案外あります。
そんな時は、ウエブでも確認できるサイトがありますので、活用してください。
例えば、「Yahoo!JAPAN天気・災害 避難所マップ」などは簡単に調べられますよ。
◆「Yahoo!JAPAN天気・災害 避難所マップ」は こちら
このサイトは、住所を入れれば簡単に検索できます。
いざというとき一人孤立しないためにも自宅以外の場所に避難するときの地域の「避難所」を確認しておきましょう!
そして、近所の人とも日頃から交流をもち、とっさの時には助け合える関係でいられることも重要なことですよね。
5)緊急時の持ち物を準備しておこう!
身を守るための避難場所に一次的に避難する際には何をもっていったらいいのでしょうか?
もちろん、緊急を要するので「着の身着のまま」でも、命さえ守ることができればいいとはおもいます。
逃げる際にあれもこれもと準備していて、もしくは持ち物が重すぎて逃げ遅れてしまっては話になりません。
ただし、『備えあれば患いなし』、非常用持ち出し袋などを万一の時に備えて準備しておくことから始めるといいかもしれませんね。
「非常用持ち出し袋」は、できれば両手がふさがれないようリュックサック型が好ましいといわれています。
何を入れておけばいいのかわからないという人のために一般的に非常用持ち出し袋の中に入れておくと便利と言われるものを並べてみます。
飲料水、携帯食料品、救急用品、お薬手帳、マスク、軍手、筆記用具、懐中電灯、ビニール袋、雨具(雨合羽)、携帯毛布、着替え、下着、携帯ラジオ、携帯電話の充電器と充電用バッテリー、洗面用具、携帯トイレ、メガネやコンタクト、入れ歯などや通帳や保険証、免許証などの貴重品など。
もちろん必要なものは人(家族の人数、小さな子供や老人がいるなど)それぞれですので必要と思われるものは追加してくださいね。
そして、避難する際には、ヘルメットや防災頭巾など頭を守るためのもの、歩きやすいスニーカーを履いて逃げやすい服装で避難所に向かいましょう。
6)台風で停電?電源の確保ってできるの?
台風が上陸してしまい、自宅で台風が去るのをじっと待っているとき、場合によっては停電なんてことになるかもしれません。
突然真っ暗になってしまったらびっくりしますよね。
あわてないためにもそんな時はどうしたらいいのでしょうか?
停電?そのような時は…
まずはブレーカーを上げてみましょう。
もしかしたら停電ではなく電気の使い過ぎで消えてしまっただけかもしれません。
その場合はブレーカーを上げれば電気はつきますので、電気がついた後は使用していた家電などに異常がないか念のため確認しましょう。
ブレーカーを上げてもつかない場合、そして周辺も暗い場合は台風による停電かもしれません。
使っていた家電で発熱してしまうものはありませんか?
電気ポットやアイロンなどを使用中だった場合は、電源を切りましょう。
電気が復帰した際に熱くなり火災の原因となる場合があります。
避難所に避難するため家を留守にする…そのような場合などは特に気を付けましょう。
その場合は、発熱する家電だけでなく、他の家電もコンセントを外しておいた方が無難です。
急に電気が復旧して通電…それが原因で火災が発生することもありえます。
冷蔵庫や冷凍庫は、そのままでできるだけ扉の開け閉めをしないようにしましょう。
元々、中の冷気を保つようにできているので、扉の開け閉めをしなければ、冷気が逃げづらいです。
中のものが悪くなるのをより長く防ぐことができます。
非常時の電源は?
なかなか電気が普及できず停電が長引いてしまったとき、避難所に行ったけれど電源がないなんて言うときはどうしたらいいのでしょうか?
すぐに復旧すればいいのですが、今回の台風10号でも沖縄では2600戸、九州では48万戸が停電し、普及には時間がかかってしまうようです。
今、なくてはとても不便と感じるもの、被害の状況や今後の対応などの情報を収集するためには欠かせない携帯電話、一度被害を受けたことがある人たちにインタビューをしたところ、口をそろえて答えるのが「携帯の充電がなくなってしまって困った」ということでした。
中には不便な思いをしたので、被害後にモバイルバッテリーを4つ買って持っているなんていう人がいました。
モバイルバッテリーがあれば一時的には充電ができるので、とりあえずしのぐことができるとは思いますが、そのモバイルバッテリーの充電がなくなってしまったらどうしたらいいのでしょうか?
充電器というものは充電ができるうちは便利なのですが、充電がなくなってしまうと何の役にも立たなくなってしまいます。
災害は突然やってくるのでうっかり充電をし忘れていた時かもしれません。
突然の停電時に電源を確保するためにはどうしたらいいのでしょうか?
災害時に備えて家庭でも停電対策として蓄電器や発電機があると便利と言われています。
何日も停電が続いてしまうことを考えると電気は貯めておくだけの蓄電器ではなく、発電しながら充電もできてずっと使える発電機の方がいいのかもしれませんね。
最近ではコンパクトで女性でも持ち運びができる「家庭用の発電機」が注目されているようです。
万一に備えて電源は個々で確保しておくものとして、手段を考えておかなければいけない時代がやってきているのかもしれません。
7)まとめ
沖縄の人から学んだ台風対策、参考にしていただけましたか?
9月は台風が日本に上陸することが一番多い季節です。
1)台風が上陸するとわかったら、準備は早めに上陸中は外に出ないことを徹底することがとても大事であることがわかりました。
2)さらに日頃から非常用の避難袋や避難時に必要なものを準備しておくよう対策を考えておきましょう。
3)特に情報を得るための携帯電話は今の時代、特に若い世代の人には欠かせないものになっていますので充電がなくなってしまったときの対処法、電源の確保なども確認しておきましょう。
自然災害に備えて災害時にも生活できるよう家そのものを避難所にしてしまう、トレーラーハウスにするという画期的な対策や、水害を防ぐため1階は入口だけで生活は2階でするという頭でっかちの家を建てるなど、さらには万一に備えて2階などから脱出するためのジップラインを張って日頃から家族全員で避難方法の練習、お父さんは家族の荷物(食料や災害グッズ)もしょって逃げる訓練を定期的にしているなんていう家族もいるようです。
台風対策に家を建て替えるというのはなかなか難しいことですが、台風が直撃するかもしれないというときに備えて、今から始めておけることがあるかもしれません。
これからの台風シーズンに向けて被害を最小限にするためにも皆さんも対策をはじめましょう!
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