こんにちは、広報担当のHです。
暑かった夏もやっと終わりましたね。
涼しく過ごしやすい季節はあっという間に過ぎてしまいます。
寒い季節になるとまたやってくる、毎年悩まされている「冷え」
私は家族が驚くほど手足が冷たーくなってしまうので、台所に立つときも湯たんぽを肌身離さずもっています。
「冷え」、特に女性にとっては大敵ですよね。
女性の約7割は「冷え」に悩まされているといわれています。
今回は寒い季節を迎える前に「冷え」とはどんなものなのか、どんな種類があるのか、身体への影響はどうなのか、そして今年こそは冷えに悩まないための対処法は?
などを考えていきたいと思います!
女性の7割が悩む「冷え」その原因と効果的な対策とは?
1)冷えとは? 寒い冬だけでない夏場でも冷える「冷え」の原因
手先や足先など先端が、温まりにくく慢性的に冷たい、冷えていると感じることを「冷え症」と呼びます。
からだの中が冷えているのでちょっと体を動かしたくらいでは温まりません。
冷えは本来働くべき体温調節がうまく機能していないことから起こるものです。
冷えの原因は以下のようなことが考えられるようです。
冷えと言ったら寒い季節だからと思われがちですが、私もそうなのですが、夏場でも身体が冷えて困るという人が増えているようです。
夏でも冷えを感じる原因、毎日の食生活にも原因があるようです。
冷たい飲み物にさらに氷を入れたり、冷蔵庫で冷やした冷たいものをそのまま食べたりしていませんか?
口当たりがいいからつい冷たいもの食べてしまいますよね。
暑いから面倒だからといって、お風呂は湯船につからずシャワーだけで済ませてしまうなんてことはありませんか?
シャワーでは身体を冷やしてしまうだけです。
私は湯船には入りますが、汗がひかなくなっちゃうのでゆっくりあったまらずサッと出てしまうこと多いんですよね。
無理なダイエットはしていませんか?
特に夏場に多いようですが薄着になるからと言って、無理な食事制限だけをして体重を減らそうなどと間違ったダイエットをしてしまう人がいます。
エアコンにあたりすぎも冷えの原因の一つです。
外との温度差が大きすぎ、自律神経が乱れ、体温が調節できなくなってしまいます。
これらの冷えの原因は冬場でも同じことが言えます。
暖かい部屋でアイスクリームなど冷たいものをたべてしまう…、寒いから外に出ない…、運動しない…、正月太りなどでダイエットのために食事を抜く…など、このような生活が1年中続いてしまうと「冷え」から逃れることが困難になってしまいます。
このように、冷えの原因は生活習慣の乱れからにありそうですが、冷えとはいったい何なのでしょうか?
冷えの原因1)体内で熱が作れない
冷えの原因の1つは、体内で熱が作れないことにあります。
1日の消費エネルギーの70%を、基礎代謝が占めていると言われていますが、筋肉量が少ないと生み出せる熱が少なくなります。
筋肉は体の中で唯一の熱生産器官で筋肉が伸縮することで、血液をポンプのように送り出し、からだの隅々まで血液を循環させることができます。
女性が男性より冷えを多く感じているのは、女性の筋肉量が男性より少ない、ポンプの力が弱いなどが原因です。
そのため末端まで血液が行かず、特に手足が冷えやすいという現象が起こります。
日常的に運動をしない人も筋肉量が少ないため冷えを感じる方が多いようです。
冷えの原因2)作られた熱を全身に届かせることができない
原因の2つめは、作られた熱を全身に届かせることができないことです。
体温調整をしている自律神経の乱れなどにより、血流が悪くなってしまうと、身体に熱を送ることができなくなります。
エアコンが効いた屋内と屋外の温度差で血管が収縮したり、拡張したりしてしまうことや仕事などの不安やストレスなどが原因で自律神経が乱れてしまいます。
リラックス時に優位になる副交感神経と緊張状態で優位になる交感神経のバランスが緊張したままだと、交感神経がずっと優位になります。
そのため血管も収縮を続けてしまい、血行不良となり冷えを招いてしまいます。
乱れた生活習慣、昼と夜が逆転した生活や朝食を抜く等も自律神経を乱す原因となり冷えにつながってしまいます。
さらに食べすぎも冷えの要因となるようです。
食べ過ぎることで消化のための血液が胃に集まってしまうので、筋肉やほかの器官へ血液が回らなくなってしまいます。
特に高脂肪、塩分の多いもの、甘いものは食べすぎてしまう傾向にありますので、健康のためにも控えなければいけませんね。
冷えの原因3)体内の熱が逃げやすくなっている
3つ目の原因は、体内の熱が逃げやすくなっている場合などが冷えの原因となります。
血流が悪く汗もかかない、そのため水分が身体に溜まってしまうことで冷えやすくなります。
皮下脂肪の量も冷えの原因となります。
脂肪には血管がないため熱が伝わりにくいのが原因です。
さらに、きつい下着や靴を無理して身に着け、からだが締め付けられてしまうと血行が悪くなり、皮膚感覚が麻痺してしまい体温調節ができなくなります。
更年期などでホルモンバランスが悪いことなども原因となることもあります。
このように、冷えの原因は大きく分けて3つあるようですが、冷えが治らないなどの場合は、ほかの病気が隠れている場合もあります。
低血圧や貧血、甲状腺期の低下症、たばこの吸いすぎなども冷えの原因になりますので、冷えがひどい場合は医師に相談したほうがいいと思われます。
2)冷えの種類と特徴
冷えと一言で言っても症状は人によってそれぞれ違います。
寒い時期は足先や指先が冷える、体のほとんどで冷えを感じる人が多いようです。
夏場は、肩、お腹、体幹部に冷えを感じる人が多いようです。
ひどくなると、疲労感、不眠、集中力の欠如、偏頭痛、肩こり、食欲不振、目の下のクマなどの症状となって体の不調を感じるようになります。
冷えの症状は人によって違いますが、それぞれ特徴があります。冷え性のタイプは大きく分けて4つあるとされます。
冷えのタイプ(1)末端が冷えるタイプ
末端が冷えるタイプは、典型的なタイプの冷え性です。
手先や足先が冷たい、爪が折れやすい、運動不足、肉、魚をあまり食べず、過度なダイエットをしている人がこのタイプです。
手足の先まで血液が循環しないことから、手足に冷えを感じるタイプ。
20代前後の女性に多く、疲労、無理なダイエットが原因になることが多いです。
しもやけ、立ちくらみ、ニキビ、月経不順などの症状があります。
冷えのタイプ(2)内臓が冷えるタイプ
臓が冷えるタイプ、主に下半身が冷えるタイプの冷え性です。
胃腸が弱い、夜中によくトイレに行く、筋肉が少ない、夕方になると足がむくむ、薄着をしている人がこのタイプです。
冷えのタイプ(3)ほてるタイプの冷え性
ほてるタイプの冷え性、末端冷え症と内臓冷え性が進行したタイプの冷え性です。
手先、足先が冷たいのに顔がほてる、イライラしやすい、生活が不規則、よく眠れないなどの人がこのタイプです。
気、血のめぐりが悪く、顔がほてるのに下半身が冷え、イライラ、頭痛、肩こり、肌荒れのほか、月経トラブル、便秘などの症状があります。
冷えのタイプ(4)全身が冷えるタイプ
全身が冷えるタイプ、低体温で常に寒さを感じるタイプの冷え性です。
胃腸が弱い、肩がこる、貧血気味、朝起きるのがつらい、体温が低い(36℃以下)、汗をかかない人がこのタイプです。
体内の熱生産、新陳代謝ともに低下し食欲、気力がなくなり疲労感、倦怠感を感じてしまいます。
冷えが続くことにより、手足、内臓も冷えてしまっています。
それぞれタイプ別に特徴をあげてみました。
数字が大きいほど冷えが重症化していると考えられます。
3)冷えによるからだへの影響
ことわざで「冷えは万病のもと」というものがありますね。
からだが冷えることはすべての病気の原因になると言われています。
冷えにより血流が悪くなり、血液がドロドロになり血流障害「瘀血 おけつ」が起こります。
「気」が不足し、エネルギーが足りていないため、疲れ、倦怠感、胃腸が弱い、食欲不振、もしくは胃もたれ、軟便や下痢をしやすい、体力が無いので免疫機能も低下してしまい、風邪を引きやすいなどの症状が現れます。
さらにエネルギー不足になると体の隅々に酸素、栄養素が行き渡らなくなり、老廃物が体内にたまってしまいます。
免疫力も低下してしまいます。
(驚くことに体温が1℃下がると30%以上免疫力が低下すると言われています)
冷え対策を行うことは健康維持のために大切なことです。
冷えの感じ方は人によってさまざまですがタイプ(1)程度であれば、冷えを感じるという程度です。
しかし、タイプ(2)や(3)になってくると、冷えている箇所がこわばるなどの症状が現れます。
タイプ(4)にまでなってしまうとしびれを感じたり、日常に支障を起こしてしまうこともあります。
他の隠れた病気が原因で冷えることもありますので、「冷えは病気じゃない」などと思わず、冷えが続くような場合はお医者さんに相談することも大切です。
冷えにより体が冷えると体内ではどのようなことが起こっているのでしょうか?
- 冷えにより血管が収縮してしまい、血流が悪くなります。血流が悪くなることで毛細血管まで血液が流れていかず、手足が冷えるという現象が起こります。人間の身体は内臓を先に温めようという習慣があるようで血液は体の中心に集まるようです。そのため手先足先まで熱が行き届かなくなり、手足の冷えが慢性化してしまうようです。
- 冷えにより血流が悪くなり、新陳代謝が悪くなると老廃物がたまってしまいます。お尻や太もも等下半身にこの老廃物がたまってしまうと「セルライト(女性の敵ですよね)」になり肥満や生活習慣病の原因になってしまいます。
- 冷えにより体温が下がることで免疫力も低下してしまいます。先ほども述べましたが1℃体温が下がると30%減少することが確認されています。
免疫力がなくなると風邪をひきやすく、生活習慣病、アレルギーなどの病気にもつながります。 - さらに冷えにより様々な不調が生じます。
肉体面では慢性的にだるい、疲労感を感じる、頭痛、不眠、便秘、下痢、食欲不振、肩こり、腰痛、むくみなどで生活や仕事に大きな影響を与えてしまうこともあります。
精神面ではイライラや頭痛、不眠や肩こり、腰痛などが慢性化することでつらく、うつ状態になる可能性もあります。
冷えは、我慢するのではなくきちんと向き合い対策を考えることが大事です。
4)冷えの対処法は?
では、日常生活で行える冷え対策はどのようなものなのでしょうか?
冷えの対策法でまず考えられるのは、自分の体温よりも高いものを食べたり、飲んだりすることです。
食材には体を温める「陽性食品」といわれるものと体を冷やす「陰性食品」というものがあります。
夏に冷えを感じる人は体を温める陽性食品を摂るようにするといいですね。
体を温める食品「陽性食品」
ニンジン、カボチャ、玉ネギ、山芋、鶏肉、羊肉、鮭、鯖、タラ、味噌、ニンニク、コショウ、シナモン、小豆、黒豆、納豆など
体を冷やす食品「陰性食品」
キュウリ、レタス、トマト、柿、梨、バナナ、メロン、スイカ、パイナップル、麦茶、コーヒー、牛乳、豆乳、酢、植物油など
例外はありますが、地下に向かって成長する根菜、赤や黒など色の濃い食べ物は体を温める食品です。
地上で育つ葉物野菜、色の白っぽい食品は体を冷やすものが多くなっています。
毎日バランスの良い食事をしっかりと摂りましょう。
食生活で摂取したエネルギーの8割が熱となり体温を上げてくれます。
食事は朝食を抜かずに3食、できるだけ決まった時間に食べましょう。
毎食たんぱく質を摂取するように、1日に動物性と植物性のたんぱく質の両方を摂ることを心掛けましょう。
さらにお湯につかることで全身の血行がよくなり、体温を上げることができます。心臓などに心配がないのであればお風呂は夏場でも40℃くらいのお湯に5分~15分位、肩までしっかり全身つかるように習慣をつけましょう。半身浴がいいと言われていますが、上半身が冷えてしまうため冷え性改善にはならないので注意してくださいね。湯船につかってしっかり内臓の芯から温めて、筋肉のコリをほぐし、血流を良くしましょう。
血行を良くすることが一番なので日頃デスクワークが多い方はこまめに体を動かし、血流をよくするよう心掛けることが必要です。
朝コップ1杯の冷たい水を飲むことも冷えの対策になります。胃の中に冷たい水が入ることで、体温が下がったという信号が送られ、体温を上げようとするからです。
ただし、急激に血圧が上がる場合もありますので、血圧に問題のある人は注意してくださいね。
体を締め付ける服、下着やブーツなどは血流が悪くなりますので避けたほうがいいでしょう。気候に合わせた衣類を選んでいますか?冷房が効いて涼しい、暖房が効いて温かいなど外気との差があることが多いのでそれに合わせた対応が必要です。夏でもカーデガンなどで冷房対策を忘れないことが必要です。
冷えには適度な運動が有効です。ウォーキング、ストレッチ、エアロビクスやホットヨガなど、これらは冷え対策だけでなく健康維持にも役に立ちますね。
体温を上げることができるよう体を鍛えて筋肉量を増やしましょう。
筋肉を増やすことは冷え性改善にとても有効です。
一番大きな筋肉は太ももなのでスクワットを日常生活の中で行うなどの習慣を意識するといいかもしれません。
ふくらはぎの筋肉は末端の血液を心臓に戻す作用があります。
足先が冷える人はかかとの上下運動が効果的です。
運動のために歩くのが苦手な人は買い物にいくときなどに歩幅を大きく、ちょっと速足で歩くようにしてみましょう。
エレベーターやエスカレーターは使わず、階段を使うことで筋肉に刺激を与えることができます。
頭痛を止めるための頭痛薬のように冷えを改善するための即効薬などはありません。
生活習慣を改善し、対応策を継続していくことが必要です。
自身の冷えに合わせた対処法を取り入れ、続けることで冷えは改善されていくと考えられます。
5)タイプ別・冷えの対処法
さらに冷えのタイプ別に具体的な対処方法をご紹介しますね。
(1)末端が冷えるタイプの冷えには『黒酢足湯』
タイプ(1)の手先、足先が冷える頑固な末端冷性の方にお勧めなのが『黒酢足湯』です。
お湯2Lに対し黒酢200mLをいれてください。
黒酢にはミネラルが含まれているので保温効果が、さらに解毒作用があるので新陳代謝が高まり、かかとがツルツルになるというお得なポイントも!
プルーン、クコの実、ナツメなどドライフルーツや黒豆、黒胡麻、ひじきなどの黒い食材がおすすめです。
タイプ(2)内臓が冷えるタイプには腹巻
タイプ(2)の主に下半身が冷えるタイプの冷え性の方には、「腹巻をする」「靴下をはく」そして「足を使う運動をする」ことがお勧めです。
40℃~50℃くらいの白湯1Lを1日に何回かに分けて飲むのもお勧めです。
タイプ(3)ほてるタイプの冷え性には「ストレス解消」
タイプ(3)の末端冷え症と内臓冷え性が進行した「ほてる」タイプの冷えの方にお勧めなのが、「ストレス解消」…リラックスする時間を自ら作ることです。
湯船に炭酸ガス入りの入浴剤などを入れて、リラックスバスタイムを過ごしましょう。
炭酸ガス入りの入浴剤は血行促進や疲れをケアする作用があるので38℃くらいのぬるめのお湯に30分位つかるといいですよ。
タイプ(4)全身が冷えるタイプには食事と運動
タイプ(4)の全身が冷え、常に低体温で1年中寒さを感じるタイプの冷え性の方にお勧めなのが、たんぱく質を取り、バランスのいい食生活を心掛け、運動不足を改善することです。
1日30分程度、週4~5日を目安にウォーキングすることがお勧めです。
6)まとめ
冷えの原因は生活習慣の乱れにあります。
「冷え」の対策では、日々の暮らしで生活習慣と生活環境を整えることが大切です。
生活空間の気温を意識して、冷たいものばかりを摂取することなく体を冷やさないよう気を付けることが大切です。
これから寒い季節を迎えますね。
自分の冷えの種類を確認し、自分に合った改善方法を行いましょう。
そして、この冬こそは冷えに負けない健康なからだを目指しましょう!