皆さんこんにちは。
広報担当Hです。
前回に引き続き、当社の人気商品・水素水サーバー「水素ごっくっく」の水道水をキレイにする4つのフィルターについて解説いたします。
「なぜ4つもフィルターを通らなければいけないの?」と思われる方も多いかもしれませんが、それぞれの別の効果を持っています。
今回は、2つ目のフィルター…黄色のフィルター・プレカーボンフィルターについてお話ししますね。
黄色のフィルター:水道水の臭いや有機物、塩素、農薬をろ過する活性炭フィルター
塩素やトリハロメタンを除去するプレカーボンフィルター
プレカーボンフィルター、2つ目のフィルターについて説明します。
カーボンとは、炭素のことで、炭、おなじみの活性炭のことです。
前回解説しました赤のフィルター「セデイメントフィルター」を通過し、赤錆(あかさび)や埃が除去された水道水は、次のこの黄色のフィルターを通ります。
プレカーボンフィルターは、炭に空いている穴を通過することで、臭いや有機物、塩素や農薬などをろ過する働きをしてくれます。
活性炭というのは、ヤシガラや石炭などを高温で蒸した炭のこと。
炭素を使って残留塩素を分解する働きがあります。
無数の細かな孔(物の表面に空いた穴のこと)があり、孔が塩素や小さなゴミを吸着してくれます。
「水素ごっくっく」のプレカーボンフィルターは、水道水の中の塩素、農薬成分洗剤、トリハロメタン(後述)のような有害な発がん物質などを吸着し、除去します。
この活性炭は、飲料水用の活性炭なので吸着性はもちろんのこと、安全性にも優れていますので安心です。
〈水素ごっくっくの黄色のフィルター〉
水道水に含まれる塩素
塩素は、浄水場で原水に生きる微生物を死滅させたり、消毒する際に使用されるのですが、残念なことに使用された塩素は残留塩素として水道水に残ってしまいます。
プールから上がると目が痛かったり、髪がごわごわになってしまったりしますよね。
それと同じで水道水に残った塩素によって肌が荒れてしまったり、特に敏感肌やアトピー体質の方などがカサカサしたり、ヒリヒリしたりするのは、この塩素の仕業です。
野菜などを洗う際には、水道水に含まれている塩素が野菜の細胞に入り込み、せっかく豊富にあるビタミンなどを破壊してしまうそうです。
〈イメージ図〉
水道水には、さまざまな成分が混入している?
最近では、井戸水や地下水が汚染されていることで、農薬や、除草剤、肥料、家畜の糞尿などが水道水に混入してきてしまっていることが明らかになっています。
亜硝酸性窒素(あしょうさんせいちっそ)、硝酸性窒素(しょうさんせいちっそ)の濃度が、水道水の基準値を超えてしまうと健康障害を引き起こしてしまいます。
特に赤ちゃんや胃液の分泌が少ない人は要注意です。
亜硝酸性窒素は、化学肥料や農薬、家畜の糞尿、生活排水などで水質が汚染されることが原因で発生します。
地下水に溶け込むことで水道水の汚染を引き起こしてしまいます。
また、化学肥料に含まれた窒素が、土の中で微生物などによって酸化したものが硝酸性窒素に変化します。
地下水に侵入し、水道水源として使用することで私たちの家庭にまで入り込んできてしまいます。
硝酸性窒素は、人体や土の中で亜硝酸性窒素に変化します。
亜硝酸性窒素はチアノーゼ(窒息状態)を起こしたり、体内で発がん性物質に変化したりと恐ろしい、悪質な物質です。
以前、環境省が河川や地下水の汚染状態を調査したところ、全国で約4.6%の水源箇所が硝酸性窒素の飲料水基準値を上回る数値であったという結果が出ました。
残念なことに今の浄水場は硝酸性窒素、亜硝酸性窒素を完全に除去する機能は備えていないのが現状です。
〈イメージ図〉
発がん性が怖いトリハロメタン
水道水は、汚染された川や沼の水を浄水場で塩素で殺菌しています。
そのため副作用で新たな有害物質を生んでしまう原因にもなっています。
塩素が水道水中の物質と化学反応を起こし、トリハロメタンなど発がん物質を生じてしまうとされます。
これらの発がん物質は、消毒副生成物とも呼ばれています。
トリハロメタンは、4つの物質(クロロホルム、ブロモホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン)からなります。
水道水の安全性維持のために、日本ではトリハロメタンに関して厳しい基準値を定めています。
トリハロメタンの4つ物質の中では、特にクロロホルムが発がんリスクがあり、有害であるといわれています。
クロロホルムは、以前は麻酔薬として使われていましたが、肝障害、腎障害、不整脈などの副作用があることがわかり、現在では使用されていません。
クロロホルムは、国際がん研究機関で5段階(1は発がん性がある、5は発がん性がないとされています)に分けた発がん性分類の中で真ん中のランク、
「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」
と指定されています。
日本の水道水は、海外に比べると、特にこのクロロホルムに対しての水質基準を厳しく設定しているので、安全性は高いと言えるようです。
また、クロロホルムが口から体内に吸収されても、代謝によって二酸化炭素として排出されるといわれています。
ですから、水道水に含まれるクロロホルムが、体内に蓄積されてしまうことはないと考えられているようです。
とはいえ、あまり摂取したくないですよね。
実験の結果、水道水を10分以上沸騰させることで、完全にトリハロメタンを除去できることがわかっています。
ただ、沸騰させれば安心と分かっていても、毎日家事に追われている私たち主婦が水道水を常に沸騰させてから使用するのは結構しんどい作業ですよね。
〈イメージ図〉
良質なお水を摂取することは大切
水質基準値は、一生水道水を飲み続けても、健康に影響がない、安全性を考えて設定はされています。
また、トリハロメタン対策として、浄水場でも塩素の注入方法を変えたり、粉末活性炭を注入することなどで、トリハロメタンの原因となる物質の除去を図る工夫をしている地域もあるようです。
ただ、すべての浄水場でそのような対策がなされているかどうかは知る由もありません。
良質なお水を摂取することはとても大切です。
特に妊娠中のお母さんはお腹の赤ちゃんの体内汚染が心配されます。
汚れた羊水で育った赤ちゃんは、お腹の中ですでに健康障害を生じてしまいます。
授乳期の赤ちゃんも同じです。
成長期のお子さんは有害物質の吸収率が高く、もちろん、健康な成人でも、汚染された水道水を長年飲み続けることは、少なからず体に影響があることと思われます。
余談ですが、先日テレビで「アカントアメーバで失明!」というのを見ました。
アカントアメーバは、アメーバ型の原生生物の一種で、土壌中に存在する土壌微生物です。
地下水に紛れ込んでそのまま水道水に生息しているらしく、その番組では、1日水道水につけておいたコンタクトをしたために、水道水に含まれていたアカントアメーバがコンタクトに付着
そのコンタクトを装着したため、角膜を溶かしてしまったというもので、失明は免れたものの、眼は白く濁り、光は感じるが視力は失ってしまったというものでした。
水道水にそんな恐ろしいものがひそんでいるなんて、知らないって怖いです。
〈イメージ図〉
まとめ
2つ目の黄色のフィルター「プレカーボンフィルター」について解説しました。
浄水場で水道水のために消毒した塩素の臭いや、なにより、その残った塩素によって発生してしまう有害物質をブロックするなんてすごいですね。
プレカーボンフィルターの活性炭の働きって本当に優れものであることがよくわかりました。
次回は、3つ目の緑のフィルター「ROフィルター」についてお話する予定ですので、お楽しみに。