こんにちわ、広報担当のHです。
梅雨の時期、毎日雨が続いていやになっちゃいますね。
梅雨前線が活発化して九州地方に記録的な大雨が、橋の崩落や土砂災害、河川氾濫などの被害が多発してしまいました。
目にしたニュースの映像はとんでもない状況で驚かされましたね。
災害はいつ起こるかわかりません。
恐ろしい光景を目にするたび、「きちんと災害対策しておかなければ!」と考えさせられます。
緊急避難所に行くかもしれないから、いろいろ揃えておかなければ、非常用の持ち出し袋、食糧、飲料水、着替えと・・あと避難所の電源って使えるのかな?なんて心配になりますよね。
今回は「災害時の電源確保」について一緒に考えてみましょう!
台風・地震…災害時の電源の選び方|お母さんのための災害対策
災害時の電源
災害時は、電源確保が非常に大切…一度避難所生活を経験された人は必ずそう言われるようです。
スマホの充電や暑さや寒さ対策、灯、温かいご飯や飲み物など、日頃の生活を考えると電源がないと使うことができないので困ってしまうものばかりです。
家族のためにも、災害時に困らないよう非常用電源の確保について対策をしようとしているお母さん…何をどうしたらいいのかしらなんていろいろと悩んでしまうのではないでしょうか?
お父さんに相談しても上の空で、
「外で使用する電源といえば、ガーガー音がするあれでしょ、お祭りの露店とかで使っているやつ」なんていう答えが?
「高いし、大きいし、重たいし、家にあっても邪魔でしょ!」なんて言われちゃって、自分は機械のこと詳しくないからそうなのかなあ、なんて。
災害時に外で使える電源を準備しておくのは無理なんだ、なんて思ってしまったお母さんは多いのではないでしょうか?
そんなことはありません!
最近では持ち歩くことができるポータブル電源が注目されています。
災害時はもちろんのこと、日常生活でも節電することができるので「一家に一台、ポータブル電源」が当たり前ともいえる日はすぐそこまで来ています。
非常用の電源の種類と特徴
実際に被災した人が「なくて困った」「あってよかった」の第一位にランクインするのがスマホの充電器だそうです。
スマホは家族や親戚の安否確認、情報収集のラジオ代わりや、懐中電灯にもなります。
被災時にスマホが使えるかどうかで、避難先で安心した生活ができるかどうか左右されると言ってもいいほどスマホは活躍してくれます。
被災者によるアンケートによると、
一番必要だったのはスマホを充電するためのモバイルバッテリー
パソコンも使用できるのでインターネットによる安否確認も楽になる。
避難所で使用することを考えると、
a. 持ち運びのしやすさ
b. 充電容量の大きさ
c. 充電の速度
d. 長期間使えるかどうか
がモバイルバッテリーを選ぶカギとなるようです。
充電式充電器
★高容量モバイルバッテリー:ほとんどのスマートフォンに対応、携帯機器5回以上は充電可、26800Ah 6000円位~、USBポート数3、495g(180x81x22㎜)
充電式充電器は、薄型で小型のものを選べば重さや大きさを気にしないで持ち運びができます。
中には名刺より小さいサイズのものもあるようです。
非常持ち出し袋の中は、必要なものばかりでパンパン。
すぐにいっぱいになってしまうので充電器は小型のほうが助かります。
ちなみに充電式充電器は、普段から持ち運びするといいものとしても勧められています。
小型サイズのものを通勤カバンやお出かけバッグに入れておくことで、万一、出先で被災してしまい帰宅難民になったとしても、最低限の連絡を取ることができます。
充電式充電器には容量があります。
購入の前に確認を忘れずに容量は。
mAh(ミリアンペアアワー)で表示されます。 mAhが大きいほど容量が大きく、充電できる回数が増えます。
自分のスマホのバッテリー容量を確認して、十分に充電できるものを選ぶことがポイントです。
ただし、実際出力される充電器の容量は、表記されている数値の6~7割程度のようです。
一般的な5,000mAhの充電器であれば、出力が7割になっても3,500mAh程度なので、1回はスマホをフル充電できることになります。
災害時にすぐに電源が確保できないことを考えると、フル充電が約2回以上できるもの、10,000mAh、あるいは大容量の20,000mAhなどのほうが安心かもしれません。
ただ、容量が大きいものは本体も重くなります。
購入する際は毎日持って歩くことを考えて、容量と重さのバランスで選ぶようにするといいと思います。
目安として、最近のスマホの重さが150~200gくらいですので、買おうとしているモバイルバッテリーが同程度の重さなら、スマホを2台持ち歩くのが苦ではないかを考えて想像してみてください。
持ち歩くことを考えると100g前後のものがおすすめです。
容量は少なくなりますが、このくらいの重さなら持ち歩いてもストレスを感じにくいのではと思います。
また、短時間でフル充電可能な「急速充電機能」のついた充電式充電器のほうがいいようです。
例えば家族で避難する場合などを考えると、家族全員分のスマホ複数台を充電するとして、20,000mAh以上の大容量、かつ、急速充電機能のついた充電式充電器が必要であることがわかります。
充電式充電器のデメリットとしては、使い切ったときに再度充電が必要になるという点です。
各自治体の公民館や避難所には無料の充電スポットを設けているところもありますが、充電のための設備が準備されるまでには時間がかかることと、充電のために長蛇の列ができることなどが予想され、すぐに充電というわけにはいかなさそうです。
やはり電気がストップしてしまっても大丈夫なように容量が大きめの充電式充電器を準備しておくことがポイントになりますね。
乾電池式充電器
充電式充電器の次におすすめしたいのが、乾電池式充電器というものがあります。
乾電池を3~4本入れるものが多く、持ち運びにも困らない小型になっています。
最大のメリットは、乾電池があれば何回も使えるということ。
充電式充電器は蓄電してある分を使ってしまうと、次に充電が完了するまで使うことができず、停電が長期化した場合に不便ですが、乾電池式であれば、非常持ち出し袋に乾電池を入れておけば、乾電池がなくなるまで充電が何回もできるので安心です。
ただし、持ち運べる乾電池の量に限界がある、というデメリットもあります。
非常用持ち出し袋の重さでも乾電池の重さが負担になってしまったという検証結果が出ています。
一般的に、スマホを1回フル充電するためには、6~8本の乾電池が必要と言われており、家族みんなのスマホを充電するとなると、かなりの乾電池が必要になってしまいます。
また充電時間も長いようで、1時間から長いもので8時間もかかる場合があるようです。
安否を確認したいときなどの緊急時にはちょっと時間がかかりすぎる気もしますね。
手回し充電器
手で回せばずっと使えるから、と考えて手回し充電器の購入を検討される場合も多いかと思います。
手回し充電器の場合、価格の安いものの多くは充電機能がとても低い傾向にあるようです。
本来はラジオやライトのための機器に、おまけのように手回しの充電機能を足したものが多くみられます。
もちろんどんな環境でも充電ができるというメリットもあります。
ほかの機器は、あらかじめの充電や乾電池等の備蓄が必要になりますが、手回しの場合はたとえ停電が続いても発電が可能です。
ただし、ちょっとした音がするので避難所などでは周囲への気遣いも必要となってくるようです。
さらに、手回し充電器を使っての発電には体力が必要です。
私が持っている手回し充電器は毎秒2回転の速さで、1分間に120回転、リズムを崩すことなく回し続けることで発電が可能などと記されています。
1分間回し続ければ、スマホでの通話が1分間可能になるようですが、回転が遅いなどリズムが崩れるとスマホが充電を受け付けなくなってしまいます。
10分も頑張って回し続けたのにスマホの充電量はわずか3%増加しただけ、親指と人差し指につらすぎる痛みが走るなんていう状況になってしまったとか。
電気をためておけるタイプの手動バッテリーであれば先に電気をためてからスマホに充電することができるので回した分は確実に充電ができるようです。
普段使用している電源コンセントで充電する場合に比べ、手動では4倍の時間がかかると言われています。
例えば、電源コンセントで100%充電までに2時間かかるとしたら、手動では8時間も回し続けなければ充電できないということになりかねません。
手回し充電器での充電は気が遠くなるほどの体力と根気が必要ということになりますね。
ポータブル電源(大容量充電式充電器)蓄電池
ポータブル電源とは、充電式充電器の中でも大容量のもので、キャンプ等のアウトドアなどで使われている蓄電池のことを指しています。
5,000mAhの充電式充電器が一般的なのに比べ、ポータブル電源の場合は200~500Whのものが一般的です。
5,000mAh=18.5Whなので、容量はポータブル電源のほうが格段に上ということがわかります。
アウトドア用だと重くて持ち運びしにくいものが多いのですが、1kg程度の軽いものもあるようです。
これなら持ち出し袋と一緒に持ち出すこともそんなに苦ではないかもしれません。
1kg程度のものでも、100Wh前後の容量があるものがあるようです。
被災時に避難生活を送る場合を考えると、もう少し容量の大きなもの、5~8kg程度の大容量ポータブル電源のほうが役に立ちます。
AC電源ポートが2口以上あるポータブル電源であれば、家族のスマホを同時に充電することも可能です。
WhやmAhなどの単位が出てくると、実際にどの程度の時間、どのように使用できるのか理解に苦しみますよね。
例えばスマホの充電にどれほどの電力が必要なのかを確認する場合は、スマホのバッテリーを見ればわかります。
バッテリーには「定格 ○○V ○○mAh (○○Wh)」などという記載があるので確認してみてください。
この数字が、フル充電するのに必要な電力数ということになります。
ポータブル電源があれば、小型冷蔵庫やテレビ、パソコンなども使用することができます。
通常により近い生活が可能になるので、避難所生活での精神的なストレス等が軽減されることと思います。
冬には電気毛布、夏には扇風機をなど使うこともでき、被災時の寒さ、暑さ対策が可能になりますので、家族みんなの体力の消耗を防ぐことができます。
更に出力ポートがUSB、ACアダプター、DCケーブルなど様々な家電に対応するものを選べば、使用の幅も広がります。
但し、蓄電池ですのでこれも充電がなくなってしまうと使用できなくなってしまいます。
ポータブル電源(蓄電池)自体を充電する際には、
• ACアダプター
• シガー充電
• ソーラー充電
といった充電方法があります。
「シガー充電機能」のあるポータブル電源であれば、停電が続いても車があれば電源を確保できます。
ただしシガー充電で気を付けなければならないことがあります。
家電を充電する場合はインバーターという装置が必要ということです。
インバーターを使うことで、電源を家電用のAC100Vに変換しないと、そのままでは電気が使用できないからです。
車のなかで家電を使う場合は、周波数の異なる交流を発生できるインバーターがないと、使うことができないどころか家電そのものが壊れてしまう場合もありますので注意しましょう。
インバーターとは?
バッテリー容量にあわせたインバーター
インバーターは、自動車のシガーソケットから電源を取り、それを家庭用コンセントと同じAC100Vに変換させるもので、出力波形が正弦波と矩形波があります。
家庭用コンセントと同じ正弦波のものが使用器具を選ばないので便利ですが高価です。
※インバーター:正弦波 1000W 12V-100V DC⇒AC変換器50Hz/60Hz 430x235x150㎜ 4Kg 23000円位
最近ではACコンセント装備の車が注目されています。
車内にACコンセント口が付いており、しかも最大1,500Whまで使用が可能のようです。
このタイプなら高額なインバーターを使って変換する必要もありません。
1,500Whあれば電子レンジ、冷蔵庫、ドライヤーなども使用できます。
が、車がそばになければ、もしくはそばにあってもガソリンがなくなったら、使用することができなくなってしまいます。
ソーラー式充電器
屋根にソーラーパネル(太陽電池パネル)を設置して太陽光発電をされている方も多く見かけますが、そのパネルを充電器にしたものです。
持ち運びもでき、太陽の光さえあればいつでも発電が可能になります。
ただし、ソーラー充電は容量が大きくなるとその分重くなってしまいます。
一般的には、電気を発生させるソーラーパネルと、電気を溜める蓄電池を別々に購入する必要があるため、コストが余計にかかったり、実際に使う際に、セッティングが面倒だったりする場合があります。
中には、ソーラー充電機能のあるポータブル電源もあります。
デメリットとしては、晴れている日でないと充電できないこと、また充電している最中は、その場から離れることができないので不便のようです。
ポータブル電源 (蓄電池)についてまとめてみましょう。
ポータブルなのに大容量のバッテリーが可能、USB/AC/DCの3種類の出力方式が可能なものが多くあります。
一般のバッテリー(蓄電池)はDC(直流)なので家庭用電化製品のAC100V器具を使うためにはインバーターが必要となります。
家庭用コンセントで充電しておけば、災害時には停電と同時にすぐ電源が供給可能です。
自動車のシガーソケットから、あるいはソーラーパネル(別売30000円位)からも充電が可能となる機能付きのものも。
リチウムイオン蓄電池:171000Ah/619Wh 60000円位~6Kg、300x242x193
発電機
蓄電池は電池を蓄積できる機械のことで、自力で電力を生み出すことができません。
それに比べ発電機は発電できる機械のことを言います。
何が起こるかわからない災害時、確実で安心のためには発電機がおすすめです。
ひもを引っ張る程度の操作で発電が可能なので、女性でも発電が簡単にできます。
発電機が家に一台あれば、停電が数日間続いたとしてもある程度通常の生活を送ることができますね。
特にお子さんやお年寄りがいる場合など、電気毛布や扇風機が使えるので、体力がなく被災時に体調を崩してしまうなどという心配も少なくなると思われ、安心できます。
スマホの充電、パソコン作業、電気ポットや電子レンジを使っての非常食の調理など大量に電気が必要な場合も、しっかりと対応してくれます。
発電機は燃料さえ確保できればずっと使えるので、とても頼りになります。
一般的に発電機の燃料はガソリン、またはカセットボンベを使って発電します。
ガソリン式の発電機は重量があるので持ち運ぶのは難しいのですが、カセットボンベ式なら避難時には便利ですね。
発電機の購入を考える際には、災害時に使いたい家電にあわせて選ぶことが重要となります。
パソコン等繊細な機械への充電には適さない場合があるようなので注意が必要です。
実際に、発電機で充電してパソコンが故障…なんて話も耳にします。
周波数の変換が故障の原因と思われます。インバーター式の発電機であれば周波数をコントロールする装置が搭載されていますので故障の心配もありません。
発電機のデメリットは持ち運びし辛いことと、使う場所を選ぶことです。
最近では音が軽減されているものも多いようですが、稼動時の音がかなり大きいので、避難所など人の集まる場所で使うと、周りの迷惑となってしまう場合もあります。
発電機には音と振動が直接的に伝わりやすいエンジンがむき出しのタイプと、多少割高になりますが防音対応でカバーや防音材により若干ですが音が抑えられているタイプがあります。
しかし、エンジンが回る以上、音は防げず、せっかく買っても音がすごくて使えないなんてことにならないよう注意が必要です。
どんな音かというと、オートバイがエンジンをふかしているような音、「バーンバンバン」のような音がしてしまうようです。
災害時だからと言って自宅の庭などで使用しつづけることは難しい状況かもしれません。
購入時には必ず試運転をして音を確認してから購入することが重要ですね。
ガソリン発電機
使いやすいですが音がします。
防音型のものもあります。509x290x425 150000円位~
持ち運ぶには重いものが多く、軽量タイプでも20Kg前後くらいです。
発電能力により違いますが電力が250Wだとしたら、その数値に4をかけた1000W、1.0KVAの機種が必要です。
ガソリンを使うので専用の保管容器が必要となります。
さらにガソリンの品質が劣化しないように備蓄しておく必要があります。
また、ガソリンは揮発性が高い危険物なので、取扱いにも日頃から注意をしましょう。
カセットボンベ発電機
カセットボンベ燃焼式の発電機は燃料が保管しやすく、メンテナンスが不要、手が汚れ無いなどのメリットがあります。
が、ガスボンベが高い、連続運転時間が短い、音が大きいなどのマイナス要素もあります。
寒冷地においては(低温ではガスの気化に問題があり)作動不能の可能性もあるようです。
別途エンジンオイルが必要 365x262x524 20Kg 900W 115000円位
ソーラー発電機
ソーラー発電機は音がしない上に、日照さえあれはいつまでも発電が可能です。
ただし、組立式のキットは電気の知識や手先の器用さが多少必要になります。
折り畳み式ソーラー発電機:527x150x554mm 120W 4.2Kg 28000円位~
風力発電機
更に風力で発電が可能な風力発電機などもあります。
設置が簡単、微風、強風にも対応。風さえ吹けば夜でも発電可能です。
但し、風通しの良い所に設置しないといけない、取り付けポールの設置や配線の取り回しなどの工事が必要となります。
オールインワンタイプではないので、バッテリーやインバーターなども別途購入する必要があります。
風力発電機自体は50000円位~
避難所で使う電源はどんなのがいいの?
ポータブル電源の種類と特徴についてご紹介させていただきました。
ポータブル電源にはたくさんの種類がありましたね。
では、実際避難所で使うのに使い勝手のいいポータブル電源はどのようなものなのでしょうか?
★ 取り扱いや組み立てが簡単であること、そしてすぐに使えるもの
★ 燃料がいらなくてたまった充電がなくなっても使えるもの
★ いろいろな付属品なしで発電しながら充電もできるものがあるといいかも
★ 容量はそんなに大きくなくても、家族のスマホの充電、照明、パソコン位が使えれば
★ 周りに迷惑かけたくないから音が出ないもの
★ 持ち運びが簡単で避難所に持っていけるもの
この辺りが、災害時に使い勝手の良いポータブル電源を選ぶ際に、考えておくべき要素です。
まとめ
ポータブル電源…一番大事なポイントは蓄電された電力がなくなっても充電が可能であることでしょうか?
避難所生活が長引いてしまうかもしれませんので、そんな状況にも対応できるものでなければなりません。
手前みそになりますが、当社のソーラー式ポータブル発電機「発電バリバリくん」は、アタッシュケース型で、女性でも持ち運ぶことが可能。
太陽光(ソーラ-式)で発電しながら充電もできるという一体型の電源です。
アタッシュケースのように開くだけですぐに電源が使用でき、もちろんソーラー式なので音もしません。
容量も充分でスマホの充電やLED照明、パソコン、小さいものなら冷蔵庫も使用可能です。
一体型で発電しながら充電が可能というのは、他のポータブル電源ではあまりみませんので、お勧めポイントです。
より安心で、より安全な備えのためにも災害時に電源を確保することは大変重要であることがわかりました。
家族のために災害時の電源確保について悩んでいるお母さん、万一のためにぜひ参考にしてください。
実際に役に立つ日が来てほしくはないですが、「備えあれば・・・」ですね。