皆さんこんにちは。テクニカルサポート部です。
今回も、前回に引き続いて電気まわりのことについてご紹介致します。
「今まで考えたことも無かったけど、そういうことか!」というような、いつかタメになる日が来るかもしれない、そんな内容です。
内容的に前回から連続していますので、前回の記事を読まずにこのページへいらっしゃった方は、まず前回の内容から読まれることをおすすめ致します。
(前回記事:https://313599.net/news-information/tech-info/acadapter/)
DC(直流)について
DCは、一方向に一定した電圧で電気が流れているという点が特徴です。
そして、ご家庭でお使いの電化製品のほとんどは、DCの電気を電源として稼動しています。
電化製品を安定して動かすには、一定の安定した電気の供給が必要です。ACのままでは電気の流れる方向や強さが常に変動しているため、適していないのです。
ちなみに、乾電池からは一定の電圧で電気が流れます。すなわち乾電池はDC電源です。
溶存状態の水素・気体の水素
上限値1.6ppmという事実がありつつ、30,000ppmの性能を持つ機器がある。一見矛盾に思えるかもしれませんが、その謎の答えは「水素の状態」にあります。
すなわち、水素(H2)が「水に溶けている状態」か、あるいは「ガス(気体)の状態」かで『濃度』の考え方が違うということです。
発電所からDCで送らない理由
「家電がDCで動くなら、最初からDCで電気を送ればいいじゃない」と思う人も多いでしょう。
何故現代ではACでの送電が主流となっているのでしょうか。
※送電中の電圧降下(送電中の損失)
簡単に言うと、電気を遠くまで送ることを考えたとき、DCの状態では「もったいない」のです。
DCは送電中の電圧ロスが大きく、遠くまで届けようとするとどんどん電圧が下がっていってしまいます。現代のように電気が常時必要不可欠となっている時代においてDCでの送電方法をとると、いまよりもとてつもなく膨大な数の発電所が必要になります。さらにその発電所は各都市部の近郊に無ければ、送電距離による電圧降下の影響で、発電量はとても間に合いません。
一方ACはというと、前回お伝えしたとおり送電効率がDCよりも良いため、現代の送電方法における主流となっています。
※変圧の容易さ
「電化製品」と一口にいっても、それぞれ必要な電圧は千差万別です。DC24Vが必要なもの、DC12Vで動くもの、DC6V程度で十分なもの、ほんとうに様々な仕様があります。
そんななか、DCに比べてACの状態の電気のほうが、変圧がとても容易です。
ACアダプタ等の変圧器がいまのサイズで収まっているのも、AC送電であるからともいえるかもしれません。もしDC送電が主流だとしたら、街中の電柱にはもっとバカでかい変圧器がゴテゴテと付いていたかもしれませんし、家の中にも巨大な変圧器を用意する必要があったかもしれません。
かの有名なエジソンは白熱灯を発明しました。これをDC送電網を使って広めようとしましたが、電圧降下という壁にぶち当たり断念しました。そして同時代の天才発明家テスラはAC送電を提案し、その利便性が採用されて現在に至るという歴史もあります。
余談ですが、この2人の関係性について、「直流と交流の確執」ともいわれているようです。
最後に
正直なところ、ACアダプタからこれほど話が膨らむとは、自分でも想像していませんでした。
紆余曲折してしまいましたが、ご家庭の電気について「AC(交流)で送られてきて、DC(直流)に変換して家電を動かしている」ということだけは、覚えていて損はないかと思います。
そしてご家庭のコンセントと同じAC100Vを供給できる、ポータブルソーラー蓄電池「発電バリバリくん」も宜しくお願い致します。
ではまた次回お会いしましょう。
テクニカルサポート部