皆さんこんにちは。テクニカルサポート部です。
ここ数週間、水素水サーバー「水素ごっくっく」の機械的な内容をご紹介してきました。
今回はごく一般的なお話、水素水の「溶存水素濃度」についてご説明致します。
溶存水素濃度について
水素水というものを少しでもご存知のかたは、なんとなく聞いたことがある内容かもしれません。そして、私たちも日々お客様と接していくなかで「水素濃度いくつ?」というご質問はなかなか多いようにも感じています。「水素水」を謳っている以上、水素が溶けていることは大前提です。そしてどれくらいの量の水素が溶けているのかを示す「溶存水素濃度」が気になることは当然です。
水素水における溶存水素濃度は、一般的に「ppm」「ppb」という単位が使われています。水素水とまだ出会ったことがないかたのなかには、初めて目にするということもあるかもしれません。ただし基本的な考え方としては「%(パーセント)」と同じです。
「%」は皆さんご存知のとおり『全体を100としたうちのどの程度か』という割合を示しています。
1% = 100分の1 = 0.01 ・・・(①)
では一方で「ppm」と「ppb」はそれぞれどういうものかというと・・・
「ppm(ピーピーエム)」
Parts Per Million(パーツパーミリオン)の略です。「全体を100万(=ミリオン)としたうちのどの程度か」という割合を示しています。水のなかに溶けているもの濃度を表す際は「mg/L」という単位で表現がされることもあります。
1ppm = 100万分の1 = 0.000001 ・・・(②)
つまり先ほどの①の式と合わせると、
1ppm = 0.0001%
「ppb(ピーピービー)」
Parts Per Billion(パーツパービリオン)の略です。「全体を10億(=ビリオン)としたうちのどの程度か」という割合を示しています。
1ppb = 10億分の1 = 0.000000001 ・・・(③)
つまり先ほどの①②の式と合わせると、
1ppb = 0.001ppm = 0.00000001%
ということになります。なんとなく伝わりましたでしょうか。
見た目の数字だけにだまされないことが大切
展示会などでいろいろなブースを見ていますと、「濃度はなんと800ppbを記録!!」というような掲示物をよく目にします。表面的な数字上では3桁もあり、なんとなくすごそうだなという印象を与えます。
ただし単位が「ppb」ということは、「ppm」になおすと『0.8ppm』ということです。常温常圧の環境下における溶存水素の飽和濃度(溶け込ませることのできる割合の上限値)が1.6ppmということを考えると、特別なにか驚異的な数字というわけでもないように思えるのではないでしょうか。
人の目に留まるような広告というものはとても大切です。しかしそれは人をだますようなものであってはなりません。私たちにはしっかりとした説明義務がありますし、お客様にも正しい情報として認識して頂く必要があります。
水素水サーバーを造る・販売する企業である立場として、是非とも皆様には目を肥やして頂ければと切に願っております。
足湯のお湯については、温泉由来の効能がプラスされればとてもありがたいことではありますが、主な目的は「温まる」ことなので、なにも温泉でなければならないということはありません。
加えて「セルフメディケーション」や「予防医療」といった考え方が普及し始めていることもあり、最近では薬局などで足湯サービスを展開している店舗もあるようです。
皆さんもお近くで足湯をやっているところがあるか、一度調べてみてはいかがでしょうか。
さて今回はここまで。文字と数字ばかりの内容になってしまいましたがいかがでしたでしょうか。
来週は「溶存水素濃度について Part2」をお送り致します。今週の内容をもう少し掘り下げてみようかと思います。
お楽しみに。
テクニカルサポート部