皆さんこんにちは。テクニカルサポート部です。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか。今年の祝日は水木金ですから、なかには最大9連休を楽しまれているかたもいらっしゃるかもしれませんね。
長く休みすぎた反動で、連休明けの日常復帰に難を残さないようお気をつけくださいませ・・・。
さて、今回のテーマは出荷前フィルター洗浄です。
水素水サーバー「水素ごっくっく」、そして「水素ごっくっくmini」ユーザーの皆さんはご存知かと思いますが、4種類のカートリッジフィルターは消耗品です。したがって定期的な交換が必要となります。
(※交換方法は前回の記事をご参照下さい ⇒ https://313599.net/tech_723/)
基本的に交換用のフィルターは、皆さんの手で交換していただけます。しかしフィルター到着後、手間無くすぐに交換していただけるよう、実は発送前に私たちの手で事前処理を行っているのです。
そしてその事前処理、すなわちフィルター洗浄は水素水サーバー「水素ごっくっく」を使って行うことが可能です。もしかしたら今後皆さんの手でフィルター洗浄を行なう機会があるかもしれません。
では、「水素ごっくっく」を使用したフィルター洗浄方法をご紹介しましょう。
フィルターの洗浄方法は2通り
左からセディメントフィルター・プレカーボンフィルター・ポストカーボンフィルター
フィルターの種類によって、方法・使用箇所・通水経路が変わります。
ただし共通点として、必ず「水素ごっくっく」の電源ボタンをオフにして、リークストップバルブ手前のボールバルブを閉めてから行います。
セディメントフィルター(赤)/プレカーボンフィルター(黄)/ポストカーボンフィルター(青)
この3種は洗浄方法が共通です。いづれも活性炭を使用しているため、しっかり洗浄して黒い炭が流れ出さないようにします。
4本のフィルター取り外した状態
まず「水素ごっくっく」から4種類のフィルターを全て取り外します。
続いて、フィルターヘッドコネクタの一番左の口へ、洗浄したい新しいフィルターを装着します。
次にここに隠れているボールバルブへ、洗浄後の排水を流すチューブを繋ぎます。チューブの先(水の出口)はバケツ等へ向けてください。
残すは水を通すのみ。リークストップバルブ手前のボールバルブと、上記の隠れボールバルブを開けば洗浄が始まります。最初は多少の黒い炭が流れ出てくることと思います。
洗浄が終わりましたら、隠れボールバルブをしっかりとしめることを忘れずに。
【ポイント】
・給水元の水圧を利用した洗浄方法のため、「水素ごっくっく」の電源を入れる必要はない
・ 〃 、水圧が弱い現場ではできないこともある
・隠れボールバルブを開くとき急に全開放にすると、最初に突発的な空気と水が出てくるので、要注意
【各フィルターの通水時間(目安)】
・セディメント(赤)フィルター:4リットル
・プレカーボン(黄)フィルター:4リットル
・ポストカーボン(青)フィルター:10リットル
ROフィルター(緑)
ROフィルター
ROフィルターを洗浄するには、他の3本と一緒にフィルターヘッドコネクタへ接続する必要があります。つまりパッと見は通常の状態と一緒です。
さてこの状態で、ここへ、付属のドレインチューブ(灰色)を指し込みます。
そしてその根元にあるボールバルブを開き、「水素ごっくっく」の電源をON!通水が始まるとROフィルター洗浄がスタートします。(リークストップバルブ手前のボールバルブを開くことを忘れずに)
【ROフィルターの通水時間(目安)】
・RO(緑)フィルター:40分~1時間
なぜ洗浄方法が違うの?
赤・黄・青の3種のフィルターは、直結元の水道圧そのものの圧力で洗浄します。向かって一番左のフィルターヘッドコネクタをと通った水は、隣のフィルターヘッドコネクタへの経路とは別に、もうひとつ洗浄用の出口への分岐があるため、個別洗浄が可能なのです。
一方、緑のフィルター(ROフィルター)はその特性上、サーバー内で更に加圧しないとフィルターに水を通すことができません。またカートリッジタイプのフィルターヘッドコネクタは、水を通す為にはフィルターが差し込まれている必要があるため、必然的にROフィルターの洗浄には他3種のフィルターを全装着をすることになります。
『それなら4種類のフィルターを全部一括で洗浄しちゃえばいいじゃない』 ← おすすめしません
たしかに全部のフィルターを通した水を、タンクへ貯めずに排水することはできます(=ROフィルターの洗浄方法)。しかしながら、4本全てをいっぺんに洗浄するためにこの方法をとると、ROフィルターに目詰まりを起こす可能性があります。
赤・黄・青のフィルターは初期通水開始時に若干の炭を吐き出します。全装着時、ROフィルターの手前には黄のフィルターがありますので、最初に吐き出した炭もROフィルターへ入れてしますのです。これが目詰まりの原因となり、ろ過能力や通水量、劣化速度へと影響を及ぼす可能性があります。
手間と時間を削減できるかもしれませんが、少なくとも私たちが洗浄する場合は、赤・黄・青の3種はそれぞれ個別で洗浄をしています。
以上、「フィルター出荷前洗浄」でした。
次回は「内部タンク構造と空焚き防止装置について」を予定しています。
お楽しみに。
テクニカルサポート部